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コーティング

コーティングには様々なメリットがあります。コーティング施工後は犠牲皮膜ができ、その保護膜がお客様の大切なお車を守ってくれます。しかし一方で弱点もあります。それを伝えていない施工店の方が多いかも知れません。

始めてコーティングをお考えの方は、コーティングをすれば安心で、傷も汚れも染みもしばらくはつかなくなるといった印象をお持ちの方も多いと思います。しかし残念ながらコーティングをしたからといって完全武装、完全無敵というわけにはいきません。
樹脂コーティングは油脂汚れに弱い。ガラスコーティング単体施工は雨、水染みに弱いなどがあります。当店ではベースコートのうえに、単体施工でも使用できるレベルのコーティング剤をこれらの上にトップコートとして使用し弱点をカバーしております。

巷では何年耐久、鉛筆硬度何Hの硬さ、最強ガラスコーティングなどコーティング剤のアピール合戦となり、エンドユーザーはどのガラスコーティング剤が一番いい物かな~という視点でショップ選びをしている方も多いのではないでしょうか。
もちろんコーティングのメリットはたくさんありますが、コーティング剤のパンフレットやPRは「それが本当ならディーラーで純正塗装として採用されてるよ」と言いたくなるほど、魔法の薬のように書かれ、それがエンドユーザーに誤解を生む要因の1つであると考えます。

ご存じの方もいると思いますが、今の、特に日本車の濃色車は指で触るだけで傷が入るほど柔らかいです。
よって新車でも多くの傷がすでに入っています。
ここで重要なのは、塗装より硬いコーティング剤は存在しないということです。
コーティング施工後、ある物で塗装を叩くパフォーマンス動画などもあります。
その動画はそもそもの塗装が硬いベンツなどでやっていないでしょか。
トヨタの202ブラックでやっているでしょか。

コーティングの性能は塗装状態に依存してしまうという事実があります。

洗車をすれば洗車傷が入ります。屋根なし保管で雨が降ってそのまま乾けば染みになります。
有名ブランドはじめ何十種類と使ってきた自身の感想と結果です。

コーティングはお手入れを楽にしてくれるお助けアイテムです。
よって洗車の仕方1つで傷を最小限に抑えることも可能です。

屋根付き保管、屋根なし保管、黒い塗装、ソリッド塗装、公園、国道、線路が近くにある駐車場、1つとして同じ塗装状態はありません。
ガラスコーティングを塗るには塗装に対しリスクがあります。
(詳しくはお電話でご相談ください)

赤ちゃんと大人では同じスキンケアをするでしょうか。
肌の弱い赤ちゃんに大人が使うスキンケア商品を塗ればむしろ肌を壊す、悪化させてしまいます。
車も同じです。

また、「友達がやったコーティングが良かったので自分も施工お願いします。同じコーティング剤でやってください」という問い合わせがたまにありますが、友達がそもそも塗装のしっかりした硬いベンツで、本人が日本車の黒では同じコーティング剤を塗っても同じ経過にはなりません。
それを電話での問い合わせの段階で、この高いコーティング剤が1番最強です、と謳ってしまうのは疑問です。

重要なのは1人1人違う保管環境、1台1台違う塗装状態に最適なコーティング剤選び、その後のお手入れ方法のアドバイス、プランをご提案させていただくことであると考えます。

ガラスコーティング剤は主にオリジナル商品を使用しております。
メーカーの物ではKamikaze Collection、グロスアーマー、なども使用しております。しかし上記のようにコーティング剤に依存してほしくない、誤解を招かないよう、ここではコーティング剤の説明は一切致しません。
また過去にGZOX、GTC、エシュロン、エシュロンZERO、などなど多くのコーティング剤を取り扱いラインナップしてた時期がありましたが、それらの取り扱いをすべてやめたのにはいくつかの理由があります。

1つだけ特徴をいうならば、メンテナンスのできるコーティング剤を使用しているということです。
メンテナンスの際に使用する雨染みスケール除去剤(酸性ケミカル)にてガラスコーティング本体が取れてしまうコーティング剤があります。安い高い関係なく有名高級コーティングでも普通にあります。メンテナンスでのその後の美観維持を見据えた当店でのスタイルでは、そのようなコーティング剤はそぐわない為、酸性ケミカルでも影響を及ぼさないコーティング剤を使用しております。

ちなみに1年に1度のメンテナンスと称して3~5万で研磨してくれる施工店がありますが、それは、せっかく1番最初に数十万円だして施工したコーテイングを、研磨することで少なからず剥離している方向です。メンテナンスと一言で言っても知識がないと本末転倒になってしまいます。

コーティングは塗装の保護、犠牲皮膜が本来の役割でありそれにプラスして光沢や撥水などの付加価値がついてきます。塗装にラップをかけると考えて頂ければわかりやすいかと思います。塗装の変わりに犠牲になってくれるそのラップの上についたほこりや雨シミを早い段階でケミカル除去し、ラップを新しいものに変えてあげることで(トップコートの入れ替え)ベースのコート剤を守り塗装を守り美観の維持が保たれると当店では考えます。

お客様の車種、ボディの色、保管状況、メンテのスパンなどお聞きし、今後の綺麗の維持を想定しながらお客様やお客様のお車のスタイルに合ったコーティング剤等のご提案をさせていただきます。